小説も好きですね。ウィリアム・バロウズ。
人からもらったバロウズの小説以外の作品を紹介した作品集。ひさびさに開いてみた。ブライアン・ガイスンと組んだ、コラージュ作品は好きだし、木板をショットガンで打ち抜いたものを、今見るとなかなかいい。最近は、こういったファインアートの作品をしばらく見ていなかった。
ファインアート(純粋芸術)とは、クライアントもお客さんも、「不在」の作品だといえる。その「不在」をおもしいと感じることもあるし、そうでもないと思うこともある。「不在」だから、作り手は自由に作品を作ることができる。「できた」と思えば完成となる。確認も、直しもない。アーティストの本質が表現される。それがファインアートの価値だと思う。そのため、アーティストはつねに素直でなければならない。素直になれない障害はまったくない。この自由さは、逆に凄いプレッシャーにもなるのではないだろうか。
家でコーヒーを飲みながら作品集のページをめくる。水道水ではなく、ミネラル・ウォーターをつかうと、とってもおいしい。豆も大切だけど、水も大事だと再認識した。
OTHERS
ウィリアム・バロウズ
2006.03.09