狸小路のある東宝プラザで18時の回を観る。ジョディーフォスター主演だけど、特に思い入れがある訳でもなく、旅客機が舞台である密室感のあるストーリーに魅かれた。結論からいくと、とってもおもしろかった。ここ最近ではベスト。ネット上の感想などをチェックをしてみると、どうも評判が悪いみたい。たしかに、真相には無理があるというか、穴だらけといえばそうだといえる。
僕が気に入ったのは、批判されるサスペンスとしての綿密であるべきプロット・現実性というよりも、映像のおもしろさ、美しさ。はじまりから、ベルリンのホームに佇むフォスターの姿を撮ったシーンがカッコ良く、それで一気に世界に引き込まれる。構図など、アート的にカッコ良い感じが続くのは人によっては、うるさかったり、わかりにくい印象を受けるかもしれないけど僕は好き。
旅客機の内装など、美術の感じも好み。機内ディスプレイに映し出される、ベルト着用や、酸素マスク着用の説明画像などもセンスが良い。フォスターの演技も良かったと思う。夫が死に、子供が精神的に不安定で、自分も不安定、というのはリアルだと思うし、そういった状況でも一度決意すればやり抜く行動力というのは、非現実的であっても強い人物像を感じられた。僕にとっては、映像だけで楽しむためにDVDを買いたいと思う。ポスターはカッコ悪かったなぁ。
REVIEW
映画「フライトプラン」
2006.03.03