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「花椿」

2006.04.27

デパートの1階といえば化粧品売場。2階でも、なければ8階でもなく、みんな1階。資生堂の前を通ると、ここで発行している「花椿」が好きなことを思い出す。一応、販売物だが無料で貰えることが多い。デザイン、テキストの趣味が良くて好きだ。

若者向けって感じもなく、小難しい感じでもなく、趣味が良くて、安定感バッチリ。読んでことのない人に説明すると、歴史ある広報誌的読物なんだけど、商品紹介などほとんどなくカルチャー雑誌という感じ。

雑誌は世の中の「時流」には敏感でなければと思う。世間から離れた「孤高の雑誌」というのも、アリといえばアリだと思うけど、自分としてはにそれほど読みたくもないし、制作もしたくない。「孤高の音楽」「孤高の絵画・彫刻」はあってもいいけど「雑誌」は基本的に世間とオンラインが原則と考えている。

ただ、世間・時流ベッタリもいただけない。流行っているようなことを、その流行がコアな部分で終わりがきているようなタイミングで、噛み砕きすぎた内容にして、オリジナルの観点のないまま特集するのはどうかと思う。

編集者はその時代の空気(=世間・時流)をよく吸いながら、自分の視点を入れて制作するのがいい。そういう部分は「花椿」は、デザインについても、テキストについてもいえてる、「カッコいいが、どっかで見たようなものではない」。それを目指すのが大切なのだ。

人づてに聞いた話だけど「花椿」の編集部では会議にて「今、何が流行っていないか」というテーマで話し合うらしい。本当かどうかわからないけど、僕はこの話がとっても好きだ。


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