ステラプレイスのHMVでデビッド・シルヴィアンのプロジェクト、ナインホーセスの新作「マネー・フォー・オール」のCDを買う。
ネットのレビューで、前作とはかなり違う感じ、ということだったが、僕はそんなに変化はないかなと思った。たしかに前作よりビート感があるけど、ダンサンブルな訳ではないし、ロバート・フィリップと組んでいた時のような実験主義を全面に出したものでもない。
雪が静かに降っている「村」の光景のような、静かで繊細な音世界が作られている。あくまで「村」のイメージ。「都市」ではこの繊細さは伝わらない。都市の情報は時には芸術の敵になるのではないだろうか。