夜、ひさびさにゴダールの「ウィークエンド」のDVD観る。67年の作品。ストーリーのあるような、ないような内容にポップな色彩感覚がうまくマッチしている作品。
よく紹介されるが、車の渋滞の様子をカメラの横移動でずーっと捉えていくあたりはおもしろい。僕は普段はわりと80年代以降のゴダール作品をよく観ているだけど、60年代もやはりおもしろいなと思う。ゴダール作品は、即興の魅力なのか、すべては計算づくなのか、というあたりを考えながら観るのもおもしろい。
自分もフリーペーパーの編集という仕事をしていて、その中で「即興」と「計算」の両方があるのがベストだと思う。すべてはを「計算」というよりどこかに「即興」という含みがあったほうがいい。でも「即興」ばかりだと完成度が低くなる。そのサジ加減について、ゴダールの作品はヒントを与えてくれるような気がする。