OTHERS

Waiting For Man?

2007.02.23

例によって遅い夕食をお店で食べていると、僕のテーブルから左の2人がけのテーブルにひとりの女性が座っていた。食事を終ったようで、ひと休みをしているようだった。

特に注目していた訳ではないのだけど、座っている位置からどうしても見えてしまう場所だった。彼女はなんとなく落ち着きのない様子だった。このお店はどちらかというと、ひとり客の場合は食事が済めばサッサと出てしまう人が多い店だから、居続ける彼女の存在は少し目立つ感じがした。

といってもそれが悪いことでもない。お店は混雑している訳ではない。休んでいてもお店としても迷惑な感じでもないだろう。でも、彼女の雰囲気はこういった場合、長居はしないようなタイプに思えた。勝手に推測すると20代真ん中ぐらいのアパレルの正社員ふうの感じがした。

そんなことを考えながら食事をする。そして、食べ終った。コートとバッグを左手にとり、伝票を右手でとる。身なりを整えてキャッシャーに向かう。彼女はあとれくらいなにか待つのだろうか?それはまったく大きなお世話だと思い、頭から消した。次の僕の関心はエレベーターがなるべく早く来ることだった。


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