REVIEW

戦国自衛隊

2007.07.03

「戦国自衛隊1549」をDVDで観る。正直、いまいちだったので、過去にあった「戦国自衛隊」について。「戦国自衛隊」って題名がいい。それで勝ち。シンプル&ストレート。それでいてインパクトがある。1979年制作の「戦国自衛隊」はそんな題名に負けない力強さとおもしろさがあった。洋画を含めても軍隊タイムトラベルものの傑作だと思う。

軍隊タイムトラベルものというと、現代兵器と昔の軍隊とのギャップのおもしろさ、という部分にポイントがあたってしまう。でも「戦国自衛隊」はそれよりも、ひとりひとりの自衛隊員に明確な個性を与えて、性格や内面というのをタイムスリップという異常事態によって各自の人間性を一気に噴出させて描いているのがいい。現実離れした作品ほどドラマを濃厚にするのが大切なのかもしれない。千葉真一をはじめSF設定に負けない濃いキャスティングが二重丸。

後半の平原での合戦シーンでは「戦国武者対自衛隊」の戦いを、忍者まで登場させてタップリ描いていて理屈抜きでおもしろい。エンターテイメントしている。対してリメイクの「戦国自衛隊1549」は以上書いた「戦国自衛隊」の魅力があまり感じられなかったのが残念。


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