DVD REVIEW
「サムサッカー」(2006・アメリカ)
監督のマイク・ミルズは、ナイキの仕事やブランドや、ソニック・ユースやチボ・マットなどのミュージシャンとのコラボ、X-Girlのロゴのデザインなど、マルチに活躍するアーティスト。
そんな人の初長編映画作品。内容は17歳の少年をめぐる青春ストーリー。話の全体流れは少々わかりにくいし、オチもどうもわからないが、トーンは明るいし、個別のシーンには魅力がある。また、気取った感じもない。
といっても、青春バカ話でもない。両親や弟との関係には深いものがあり、心に響くところもある。
キアヌ・リーブスがクセのある役で出ていて、これが好き。リーブスにはもっと、こういう変人の脇役で活躍して欲しい気がする。
ひとつひとつの問題が、決してキレイにまとまってはいないけど、考えるとそれはとてもリアルなことかもしれない。現実って、そんなにうまく片づかないもんね。