「スターシップトゥルーパーズ3」(封切り作品・スガイ)
地球人と巨大な昆虫軍団とのSF戦争もの3作目。上官の命令は絶対服従!という感じのストレートな軍隊もので、今結構珍しいかも。みんな戦いに悩んだりしません。
「1」は大予算で、バリバリ戦闘シーンが期待を裏切らない出来。「2」は低予算で、正直僕はおもしろくありませんでした。できの悪い「エイリアン」みたいな内容でしたし。
さて、本作「3」は「1」の監督ポール・バーホーベンが制作総指揮としてカムバックして「1」の流れを組む作品となっています。でも「3」だけ初めて観ても特に問題はありません。そんなに複雑な話でありませんので。昆虫と戦争、それだけです。
ニュース映像として紹介されるポール・バーホーベンの悪趣味なティストに包まれながら、主人公達は、大まじめにバグス(昆虫)軍団と戦い、恋をしたり。本作もそれほど大予算の映画ではないようですが、今までの作品とがは違う要素を入れつつ、戦闘シーン以外のおもしろさにも配慮した、まとまりの良い作品になっています。
戦闘シーンばかり頭に残った「1」より、映画としてはバラエティに富んだ話だと思います。でも「4」ができるかは微妙ですが。ポール・バーホーベンの真面目と悪趣味のバランス感覚というは凄いなぁ、と本作を観ると思うのです。