「ウィークエンド」/ジャン=リュック・ゴダール
ひさびさに観た。寝る少し前に。なんだか政治的に難しい方向にシフトしていくあたりのゴダール作品。
でも、政治のお勉強はしなくても映画として楽しめる。楽しめるといっても、それはゴダール的な楽しみであって、それを発見するためにくり返し観て、だんだんニヤリとしなければならない。
ゴダール的楽しみ、と書くとなんだか偉そうで、インテリな感じだけど、そんなことはないし、そんな時代でもないし、女性にもモテません。
素朴に噛みしめながら観るのがいい。そこにおもしろさを見いだせば、ハマればいいし、感じなければ観なくていい。
いつも素っ気ないアプローチをしてくるゴダール作品は、元祖ツンデレだけど、そのデレを探すために必死になる。
その必死さも寝る30分まえ娯楽として十分。映画の中でなにかを探すって、とても素敵なことで、この楽しみは捨てたくない。