DVD REVIEW「帝都大戦」
ひさびさに観た。前作「帝都物語」とごっちゃになっていた部分もあった。
「帝都物語」物語に比べると、舞台もスケールダウン、恐らく予算もダウンな感じなのだけど、その分、コンパクトにまとまっていて、わかりやすい。僕は「帝都物語」の原作挫折組だし、映画にしても、とにかくいろいろな要素や設定の情報量が多すぎて、うまく消化できなかった記憶がある。観た当時は。
でも、本作「帝都大戦」は終戦直前にあった秘録的事件という位置付けで小規模ながらミステリアスな雰囲気は良く出ていて、貧乏臭い作品にはなっていない。題名から派手なシーンを期待しすぎると後悔するかもです。
だけど、空襲や霊能力のシーンなど、できる範囲でベストという感じで完成度は高いと思う。メインの男性、女性主人公の関係性のドラマがもう少しあっても良かったのかなと思う。ラブシーンを描けとはいわないけど、もう少し淡いドラマがあったり、男性主人公の自分の命をかけて戦う動機付けがあったらよかった。あ前作を観なくても楽しむことはできます。オチもあります。丹波哲郎も相変らずだけど、好き。