洋画★シネフィル・イマジカ 「REM」
30分程度観ると「ああ、なんだかデビッド・リンチっぽいな」と思った。
アメリカ郊外にありそうな普通っぽい家、主人公の雰囲気も普通。ほかの登場人物も体育教師、女子学生、警官、精神科医等、職業や外見は凄く普通なんだけど、
あきらかにおかしかったり、どこかおかしい感じ。それは怖いよね。ただ、本作の監督はリンチほどブッ飛んでいないようで話の流れはわかりやすい。あくまでも「流れ」ですけどね。
主人公は、妻の突然の失踪に苦しみながら、ずっと自宅で不眠に悩みながら悶々としている。すると身の回りに奇妙なことが増えていく…わかりやすいでしょう。
一歩の自宅から出ようとしない主人公については、自宅=主人公という観方が容易にできる。わかりやすい分、ラストはもう少しキチンと説明があっても良かった気がした。撮り方かリアリズムな印象なのでシーンとして解説が欲しくなるのだ。
主人公は薄いコミニュケーションが多い中、女子学生とのやりとりはいいと思った。女優も魅力的だし、作品のいいアクセントになっていると思う。