洋画★シネフィル・イマジカ
「青い棘」(2004)
実話ベースのお話。先日観た「es」といい、ドイツ映画は「実話」が好きなのかしら。舞台は1927年のベルリン。学生の主人公は友人と別荘でのパーティに誘われる。
別荘にはたくさんの同じ学生達が一晩パーティを夜通し楽しむ。主人公は親友の妹に恋をしていた。親友は妹の彼氏に恋をしていた。そこから生まれる悲劇。
昔の学生ということで、ジャケットを着てパーティを楽しむ学生達は雰囲気はあるし、湖畔にある別荘は本当に素敵な場所だと感じた。パーティは昼間から始まり、夜となり、そして雨が降って室内に避難したり。会話を楽しんだり、寝そべったり、酔っぱらったり、ゲームをしたり。とにかくパーティのシーンが一番好きかな。
要するに「学生の飲み会」な訳なんで、それを観る側にリアルに感じさせつつ美しく撮るというのは凄く難しいと思う。楽しげで、美しさを出す映像センスに感心。ああ、僕も学生時代にこういうパーティに出席したかったなぁ、と思う。今じゃダメなのである、学生時代だからいいのである、こういったパーティは。そこに悲劇が生まれるポイントがあったと思う。