僕は安定感という言葉が好きだ。テキストの安定感、デザインの安定感、進行管理の安定感、ディストリビューションの安定感…こう書き連ねていくだけで、ひとつ安心できる。気のせいだけど。
よくクリエイティブには緊張感が必要だという話を聞く。僕はどうも「緊張感」が苦手で、緊張というとトイレに行きたくなったり、うまく口がまわらない印象しかない。
「緊張感の中で研ぎ澄まされたクリエイティブ」というのはカッコ良い。ひとつの理想だけど、そんな状況は自分にはなさそうだ。
僕のアイディアというのは、人との対話で生まれてくるか、地下街を歩いている時など、とってもぼんやりとした状態で生まれるのが、ほとんどすべて。
いかに、人と話すか、いかにボンヤリするか。それが、僕のクリエイティブのようです。