この絵は1769年に作られた「トルコ人」というチェスをする自動人形です。結構強かったということです。
当然、自動人形というのはウソであります。テーブルの下には歯車だけですよー説明していたそうですが、奥に人間の隠れるスペースがあって、そこからチェスを差す手を操作していたとか。
当時この実演を見たのちに作家として知られるエドガー・アラン・ポーは、これは機械ではないと推測します。その理由は、チェスのできる機械ができたとしたら、それはチェスというゲームのすべてが解明されたことになり、決して負けることはない、ということでした。
トルコ人は負けることもあったそうです。なので、機械ではないとポーは考えた訳です。現在ではコンピューターというホンモノの機械が人間と対戦できます。でも、しばしばコンピューターが負けることもあるそうです(開発当初はかなり弱かったそうです)。ポーの説が間違っていた、というよりまだチェスはすべてが解明されてないと僕は考えたいな。それにしても、なぜトルコ人?