"THE HOUSE OF LOVE / THE HOUSE OF LOVE"
整理も兼ねて10年以上昔聴いていたCDをひっぱり出してきよく聴いている。たくさんあるのですよ。親にもうCD買う必要ないんじゃない?といわれるくらい。そういうものではないのですが…
当時夢中だったもアルバムで今聴くと「なんだかなー」というのもある。その逆もあって当時なんだかよくわからんけど、とりあえず残していたものもある。それらのCDの中身が変らないのに、聴いて印象が変るのは自分が変化しているのだろう。
このバンド、ハウス・オブ・ラブ、好きでした。老舗UKインディ・レーベルのクリエーションからメジャーに移籍。注目株だったのですが、メジャーで2枚ほどアルバムを出してフェードアウト。これはメジャー最初のアルバム。ポスト・スミスなんていわれていたけど、それは荷が重過ぎるだろう、と当時から思った。
曲調は、純粋にキレイな感じのネオ・サイケなギター&ヴォーカルで印象は地味なんだけど、心に染みるサウンドです。地味な中に強い情熱を秘めて感じがお気に入り。少しクセのあるヴォーカルもいい。
やっぱり、メジャーに行くとなると、ある程度エキセントリックな要素が必要でその辺がこのバンドに足りなかったのかなと思う。メディアの噂だとメジャーではレコード会社から随分、曲作りについて介入されていたとか。それを踏まえて聴いてみると、本作はインディ時代のアルバムに比べると、良くも悪くも随分聴きやすいというか、一種のあぶなかっしさ、未知数の魅力が失われているような印象。曲のアレンジとか、インディ時代よりはずっと凝っているのですけど、それがかえってエッジな魅力をまるくしているような。
インディで、3〜4枚程度リリースしてから、インディ中堅になってからのメジャー移籍が良かったのかもしれない。メジャーの誘いというのは難しいものだなぁ。
のバンドが好きになった自分がなぜか嬉しいです。訂正。今でも大好きです。