「スター・トレック」(封切作品)
僕はスタートレックのファン。ケーブル、スカパー等を契約する理由の30パーセントくらいはこの海外TV映画シリーズを見るため。録画して時間のある時に観るのが楽しみ。基本1話完結で45分程度なんで、平日の仕事が終った後でも観やすい。
さて、そんなファンの目で今回の劇場新作を
観てみる。オリジナルの設定を生かしながら、今回の劇場作品として魅力ある内容にするために、時間移動の事件を入れることによって、ざっくりした改変を行っているところが特徴。結果的にこれはうまくいっていると思う。脚本家はよく考えましたね。ただ、時間ネタをいれると、初めての人には、ちよっとわかりにくい内容になるかな、とは感じました。
でも、冒頭のオリジナルな出来事のシーンは、とてもドラマチックで、実にわかりやすく作品世界に招く。ベタだけど主人公のカークに観客は感情移入しやすい。そういったわかりやすく楽しめる改変をいれながらも、邪魔にならない感じでファンにしかわからない小ネタも入れてサービスされている。フェイシングには、かなりニヤリとした。パイクの車イスもワザとかなと思ったり。
以下はファン視点で。転送のパターンが楽しみなんだけど、今回のパターン好きかな。早い感じが。光子魚雷の発射パターンはもう少しじっくり見たかった。アクションシーンや戦闘シーンが、迫力はあるけど、わかりくいのが難点かなぁ。最近の流行りみたいだけど。セットはおおむね好きだけど、エンジンルームが科学工場みたいで残念。もっとフラットな空間が未来的なんだけどなぁ。でも、これはわかりやすくするための工夫なんでしょうね。
あと、個人的にブリッジのセットが白ベースはいいけど、少し狭くない?と思ったり、オリジナルのカラフルな感じを今ふう生かしてくれたら、と思った。キャラはおおむね良い感じだけど、ウフーラのキャラ設定が違和感かな。スポックの母親がウィノナ・ライダーというのがびっくり。でも、アリだと思いました。
噂だけど2作目もあるとか。レギュラーが揃ったところ、楽しみですね。