REVIEW

映画コラム「ホリディ」

2010.12.31

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Film Review 「ホリディ」

さぁ、正月だ。録画だめした映画を観る時期である。それがとっても大切。この時期を逃して「録画から1年越え」した作品は観る確立がぐっと低くなりそう。近ごろは全然、レンタル店を利用していない。CSの映画チャンネルから一日の合間に適当な番組をピコポコ録画しておく。そして、暇な時、観るというスタイルだ。

録画するチャンネルは「シネフィル・イマジカ」「ザ・シネマ」「ムービープラス」あたりかな。最近は「日本映画専門ch」も。JCOMの基本チャンネルです。有料のペーパービューは観ない。もったいない。

そうなると、レンタルの新作コーナーに並ぶような作品は観ることができない。当初は少し寂しい感じだったけど、慣れるとそうでもない。これで十分な気がするレンタルの会員証も随分使ってないな…観方が変わったのは、どうせお金がかかる訳ではないので(基本料金以外に)ホント、適当にセレクトすること。

おかげで、レンタルだったら絶対観ない(100円でも!)観ることになる。そのほうがいろいろ発見があっておもしろい。まったくつまらない映画というのは意外にないものだし、あったらあったで「完璧に退屈な映画」というのも貴重なのだ。どっちに転んでも損はない。

前置きが長くなった。そう、僕はレンタルだったら本作のようなキャメロン・ディアスが主演のラブコメって絶対借りないと思う。この女優基本的苦手なんだ。なんというか、いかにも「アメリカ!」という感じだよね。まぁ「メリーに首ったけ」や「チャーリーズエンジェル」は観てるけどさぁ。それは彼女目当てで観た訳じゃない。いや、別に不快感があるということではなくて、すごく典型的なキャラクターというか、同じというか演技下手なんですかね?

内容はライトなラブコメディ的。アメリカ、イギリスで失恋した女性2人が気分転換に2週間の休暇を取って、お互いの自宅を交換するというもの。そのやりとりはネットを行われる。これを「ホーム・エクスチェンジ」といって実際にあるみたい。へーたしかに、部屋や立地が決まり切ったホテルより楽しいかもねまぁ、僕は普通のホテルで十分嬉しいけどね。

それで、ディアスはイギリスのこじんまりとした家へ。そこでジュード・ロウに出会う。イギリス在住のケイト・ウィンスレットは、LAのディアスの豪邸へ行くことに。そして、ジャック・ブラックに出会うことになる。そこで新たな恋の予感、そんな話です。なんか、あっという間に恋仲になるのが旅先マジック!?と突っ込みたくなるけど、それは野暮な話。別にリアル指向の内容でないしね、ちよっとしたファンタジーとして十分楽しい。嫌みもない。話は予定調和なんで、2時間以上あるけど、ちよっと目をはなしても大丈夫。深読みすると、なんかいろいろありそうですが、まぁそれはいいやと思いました。

 
他のキャストの話を。ウィンスレットはいい感じ。演技の幅もディアスよりずっとあって感情移入もしやすい。ロウといえば「エグジステンス」しか思いつかない僕ですが
(嘘「ガタカ」もあったか)女心をとらえるイイ男を好演。同性も唸るところです。ブラックはいったい何をしてくれるのだろう?、と思っていて最後まで何もしてくなかった(笑)というのは少しジョークなんだけど、他作品のエクセントリックな要素は控えめなで、ロウとはタイプの違うイイ男を演じていた。演技は十分魅力的だ。

 最後に、ディアスのステロタイプさが、本作の脇役の演技を光らせ、魅力的にしているのかな、と思った次第です。


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