▲初日のレセプションの様子。<写真中央>カジタシノブ(チーフキュレーター)。<同左>展示室に設置された「近未来メイドカフェ」の店長 うさぎ。
SubCulture Sapporo
札幌から伝える、ある「事象」。
サブカルチャーとは何なのか?
その「匂い」を伝える展示が札幌におこなわれる。
札幌で国際美術展を行いたい!そんな想いの有志が集まった 札幌ビエンナーレ・プレ実行委員会。その第一弾企画である今年4月道立近代美術館での「美術館が消える9日間」に続いて、第二弾企画が札幌芸術の森にて「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」が開催された。
サブカルチャーとは「ある社会の正統的・伝統的な文化に対しその社会の一部を担い手とする文化。それは例えば大衆文化、都市文化、若者文化といったものである」といわれる(wikipedeiaより)。
もともと伝統からはずれた、ちいさな動きであったがサブカルチャー。しかし、現在では短くない歴史を積み重ねてきた。さらにはインターネット等のマルチメディア等の発達や普及によって、その勢いはちいさなワクに収まらなくなった。伝統文化から、ビジネスシーン、そして日常生活まで影響や融合を及ぼす勢いが感じられる。
識者でさえ今、サブカルチャーという定義については答えを出せない状況だろう。本展示も決して、その答えを出したものではないが、その「匂い」は確実に伝えられる内容になっている。「その匂い」=「その感性」を感じることがなにより大切なのだ。レセプションでの大平委員長の挨拶文の披露でもあった「脳で感じる」ことなのである。
サブカルチャーは僕たちの身の回りにフワフワと存在している。しかし、それを意識するにはキッカケが必要だ。本展示にはその「表象」を感じることができるに違いない。その体験は同時に、今の時代を感じることだともいえる。
この展示を観た後は、日常が少し変って見えてくるだろう。
「ああ、あれはこれなのか」と…身体で感じるサブカルチャーのイメージ。ぜひ、足を運んで欲しい。
Shinichi Ishikawa / NUMERO DEUX
2011.10.29-11.23
札幌ビエンナーレ・プレ企画「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」
会 場:札幌芸術の森
開館時間: 9:45〜17:00(入場は16:30まで)月曜休館、ただし10月31日は開館
入場料:前売一般800円(当日1,000円)、高大生500円(当日600円)、小中生無料
チケット販売:道新プレイガイド、大丸プレイガイド
http://www.sapporo-biennale.jp/