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「なくす、こと」
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少し前にあるモノを無くした▼無くしモノはひさしぶりだ▼外で落とした可能性が高い▼一応、無くしたと思われる日に立ち寄った、お店等に問い合わせはしてみた▼残念ながら無かった▼悲しいけど、それによる強いダメージもなく、あきらめもつく出来事である▼ふと考える。無くしたモノは今はどうなっているのだろう▼一目のつかないところで朽ち果てているのか▼それとも誰かが自分のモノとして使われているのか。それはモノの第二の人生か▼自分の手から離れた自分のモノの現在、そして未来▼それがまだ自分のモノであることは間違いない▼でも、それもう手から離れてしまった▼何もできない自分のモノ▼少しの悲しみと不思議な気分の月曜日。
Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)
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