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「透明なコーヒー」
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コーヒーは黒い▼そこは大事だと思う▼今、コーヒーを飲んでいる▼カップの表面にコーヒーを見える▼ミルクを入れないコーヒーは黒い▼はてしなく黒い▼そこに香りや味とセットとなった魅力があると思う▼もし、コーヒー透明だったら、印象が変ってくるに違いない▼透明なコーヒー▼カップの底が見えるコーヒー▼どこか残念だし、コーヒーと過ごす時間も変ってくると思う▼これはまったく内面的な問題である▼もし、最初からコーヒーが透明なら▼僕はそう思っただろうか？▼コーヒーが透明だったら、変った歴史もあるのでは？▼そんな思考を起こさせる魅力が「黒いコーヒー」にはあると思うのだ▼蛇足ながら、カフェオレの色もそれはそれで好きだ。
石川伸一(NUMERO DEUX)

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