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映画の琴(コト)『ヒッチコック』
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ストーリー:サスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコック。本作は「サイコ」という作品を制作した時のエピソードに基づく作品になっている。
感想:ヒッチコック役がアンソニーホプキンス。正直、これはミスキャストのような気がする。僕はホプキンス自体好きな俳優であるし、本作も相当な役作りをしているがわかるが、どうもしっくりこない。ヒッチコックの裏の顔という部分を描くための起用だと思うが、そのあたりもうまく描かれている感じがしない。でも、映画としてつまらない訳ではなくて「サイコ」が、評判が落ちかけていたヒッチコックの私財を投げ打った作品であること、良き仕事のパートナーである妻の関係等、みどころはしっかりある。でも、観終わった後、アンソニーホプキンスじゃなくて良かったかな、と思う。問題は「裏の顔」はバッチリなのだけど「表の顔」をもっと魅力的に描いてもいいかな、と思った。
Text & by 石川伸一(NUMERO DEUX)
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