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映画の琴(コト)『フライト』
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ストーリー:主人公(ディーゼル・ワシントン)は旅客機の機長。フライトで、整備不良による墜落トラブルを奇跡的なテクニックで数名の犠牲者でおさえ、英雄となる。しかし、彼はアルコールと薬物依存症であった。
感想:旅客機トラブルの真実をめぐる法廷サスペンス…かと思っていたら、ちょっと違う。内容を簡単にいえば主人公のいわばダメ人間ぶりを描く作品だろうか。ディーゼル・ワシントンといえば品行方正なイメージだけど本作ではそれを打ち破る役にチャレンジンしている。神や生き方というのがテーマになっており、サスペンスよりもドラマというのがしっくりくる。前半の航空機の不時着シーンはなかなかの迫力があり臨場感がある。ひとつの見所。後半は、裁判ともいえる広聴会までの主人公の日常を描き、「生き方」というのを考えさせる作品となっている。生きるって大変だね。
Text & by 石川伸一(NUMERO DEUX)————–