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映画の琴(コト)『マン・オブ・ スティール』
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ストーリー:アメリカのコミック「スーパーマン」の何度目かの映画化。
感想:「スーパーマン」映画といえば、僕の世代だとクリストファー・リーヴ主役の作品が印象深い。ジョン・ウィリアムズの音楽も良かったしね。実父親役のマーロン・ブランドも出番はちょびっとだけど存在感があった。一作目は名作だと思っている。品があり同時にユーモアもある。そして、わかりすい。さて、本作は「バットマン ビギニング」のクリストファー・ノーマンの制作。
僕はノーマンのバットマンは嫌いではないけど、どちらかといえばティム・バートンのほうが好きなんですよね。ノーマンのシリアスでリアル志向は嫌いではないのですが、結局は「マンガ」なんですから、ハッタリというかケレン味が欲しいところなんです。でも、ノーマンに手にかかるとバッサリとそのあたり排除されるからなぁ。本作は退屈じゃないですが、あまりにもシリアスすぎる。僕はスーパーマンの活躍に素直に拍手喝采するシーンがあったほうがいいなぁ、そういう意味では、1978年のクリストファー・リーヴの作品にはそれがあったかと思います。
Text & by 石川伸一(NUMERO DEUX)————–