Sapporo Art & Culture NEWS 04′No.31 Event Report
2014.09.5 19:00-22:00「Friday Night Vol.5 女子クリエイターナイト!」
会場・主催: 札幌ものづくりオフィスSHARE(北2東1)
料金:観覧者1,000円(軽食・お飲物つき)
展示販売者・発表者・ブロガー・メディア担当者
出演:nail yumihari ディレクターイツキフミ/車いすクリエイティブプランナー 登リ口倫子/キッチュナsatonaco/チョークアーティスト笹森花絵
「Friday Night」とは市内のテレビ塔から近いコワーキングスペース「さっぽろものづくりオフィスSHARE」にてシリーズで開催されているイベント。その内容は毎回さまざまな分野で活躍するクリエイター4名が、ひとり15分でプレゼンテーションをする。プレゼンというとお固いビジネス的な印象を受けるかもしれない。だが、本イベントは前回が「パフォーマー特集」として、マジシャンやけん玉パフォーマーが登場するという、イベント名とおりカジュアルで、そして真面目な内容でもある。プレゼンに加えて、会場では当日オリジナル商品の販売ブースがあったり交流会もおこなわれる。詳しくは前回のレポート記事を参考にして欲しい。
▲ 客席の様子。開演前に30名以上の参加者が集っていた。
▲ 19時少しすぎスタート。本スペースの代表である齊藤隆(写真右)から、あいさつと本日の流れが説明される。そして本イベントアドバイザーであり、フリーランスのマーケティストである赤沼俊幸(写真左)から恒例の7分程度のクリエイティヴに関するトークあった。今回は夏フェスがテーマ。苫小牧で開催された音楽イベント「活性の火」を紹介。「あえて主演者のタイムテーブルを発表しない」といった独自の手法とその理由をマーケティストらしい観点で説明した。
▲発表者トップは、ネイル・アーティストであるイツキフミ(nail yumihariディレクター)。ネイルサロンを大通のコワーキングスペース「ドリノキ」にかまえているのがユニーク。その理由は彼女の考える理想の空間とは、ネイルだけではなく、さまざまな出会いやアートな要素があるのが好ましく、その点コワーキングスペースは自分の考えに合っているという。また、自分のネイルは、一般的にイメージされるものと違い、ほっこり感、自然やアートをテーマにしたものや、お客さんの要望をよく聞いて理想のデザインを作るのが特長だとのこと。実際のネイルも映画や音楽をテーマにしたものもありユニーク。料金は事前に金額を確定させるシステムになっている。
http://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000292949/
https://www.facebook.com/yumiharinail?fref=ts
https://twitter.com/yumihary
▲ お二人目は車いすクリエイティブプランナー 登リ口倫子。自身が子供の頃から車椅子生活をしている。現在は社会福祉士として講師活動等をしながら、より住みやすい生活をするためのモノづくりを考える。彼女の目標は子供・高齢者・障害者のニーズを聞いて、必要なものをクリエイターと作っていくプロデューサーとなることである。そして、結果としてあらゆる人にむけて便利なものを作っていきたいという。具体例として片手で扱えるアクセサリーや雑貨について作家と考えた試案について話した。
http://odori.univnet.jp/teachers/detail/147
http://sapporojinzukan.sapolog.com/e366392.html
▲三人目はsatonaco(キッチュナ代表)。彼女はキッチュという言葉を愛し、プロ作家によるオリジナル帽子の販売をメインに、その他バッグやヘッドアクセサリー、海外買付け雑貨をあつかう。またオリジナルニットブランドnacoknit∞ではフルオーダーメイドをおこなっている。販売はネットやトリップショップ(出張販売)形式で福島県内、東京都内、北海道内など全国各地に販売活動を展開。今年秋は帯広や東京に出店予定。詳細は以下のサイトを参考にして欲しい。彼女の目標は、プロでお金が稼げる作家さんを創ること、地元福島県郡山市の文化レベルをあげること、そして最後にできれば、夢や目標になれる人になりたいと語った。
http://kittyuna.ocnk.net/
https://www.facebook.com/kittyuna?fref=nf
▲最後はチョークアーティスト笹森花絵。「絵本の世界のような作品づくりを心がけ、お菓子や食べ物、女の子、動物や花などの絵を得意とする。」(ウェブサイトより)ここでいうチョークとは、学校の授業等で使われるものとは異なる。発色のいいパステルのチョークで黒板に描き、その表面をコーティングすることによって消えないようにすることができる。飲食店の看板等に使わているがルーツだという。彼女はチョークアートによるカフェ看板等の制作や講師、イラストの制作などもこなっている。今回のトークでは、彼女の考える4つの幸せを、チョークアートにリンクさせていく印象的なプレゼンをみせてくれた。
http://www.hanasasa.net/
https://www.facebook.com/hanae.watanabe.56
Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)