SF作品。ストーリーは環境調整の失敗により、地上は人の住めない冷凍都市となった。生き残った人々は、世界を横断し、自給自足が可能な高性能列車に乗って生き残っている。そこ階級対立がある。最後尾の車両にいる下級階級は革命をおこすべく、先頭車両にむかう…いわゆる「地球に上に人が住めない世界モノ」というジャンルで、普通は人々は地下とか、軌道上や月とか別の天体に住んでいるのが一般的だけど、それが「列車」というのが、かなり無理無理な設定だけど、なんともユニーク。それも、止まることもなく世界一周が可能なレールがあり、それをくるくるまわっているというのがなんとも。その設定を、まぁ映画だからと軽く流せた僕としては、とても楽しめた。最後尾から、先頭車両のボスまで、ひとつひとつの特徴ある車両(水タンク、監獄、植物園、学校、レストラン、クラブとか)を戦いながら突破する過程はおもしろい。また、暗視スコープや曲線部での車両同士での遠距離銃撃のエピソードはかなりシャレたシーンで良かった。ラストも、紋切り型ではない味わいもあり、娯楽作品としての完成度もあるかと思う。主役が少し地味かな、という感じはしたけど。
地上滅亡&階級闘争のあたらしい切り口『スノーピアサー』。興味があったら、観てみてください。レンタルにあるかなと。YouTubeに予告もあるかと思います。
▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)











