シンプルで、潔癖。食べ物もオーガニック志向。ホームセンターで協調性良く働き、深夜のダイナーで読書をする。それが主人公のデンゼル・ワシントン。そんな、仮の姿のシーンがわりと長く、どうなるのかしらと思っていたら「ためにためて」その正体を発揮!する訳です。「タメ」と「省略」は、本作の魅力。デンゼル、まだいいの、まだしないの?と待ちきれないところで、アクションが発揮。しかも短め(または省略)、というジラシ加減が本作の魅力ですなぁ。だから、本作は基本アクション映画だと思うのだけど、ドラマパートも印象的に作っていて、それで2時間越えの作品になっている。観終わってみると、アクションはたしかに華麗ではあるのだけど、ドラマ部分が観直したくなる。ジラシの美学と優しげな日常。あとね、悪役がとにかく悪そうで実にいい感じ。
デンゼル・ワシントンの安定印。『イコライザー』興味があったら、観てみてください。レンタルにあるかなと。YouTubeになんか予告もあるかと思います。
▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)