蛇口とは、蛇の口を書く。つまり、水の出るそれは蛇なのだ。その口を毎日利用している。僕は毎地、水の出る蛇に出会い、水をもらう。顔を洗い、手を洗い、お茶や調理用の水をいただく。水の出るものを、動物に見立てるというのはなかなかおもしろい。その発想はどこから来たのだろうか?今のデザイン思考では、水道といったライフラインをわざわざ、動物に見立てるということはないと思う。それでも、ふと水道が蛇の頭のフォルムになっていたら、ちよっといいと思うかもしれない。日常だと過剰だから、旅行先のホテルの水道が、そうなっていたらいいかな。
▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)