NEWS

SAPPORO GUIDE+ No.007 「札幌市電でどこへ行く?」

2016.03.20

市電
SAPPORO GUIDE+  No.007
札幌を<初めて楽しく>アートに歩くガイド。

 No.007「札幌市電でどこへ行く?」
————————————————–

 

さて、札幌のまちに、はじめて旅行等で訪れて、文化的に楽しく歩くガイドの7回目。前回は札幌駅というテーマで書いてみました(SAPPORO GUIDE+  No.006 「JR札幌駅に何がある?」)。今回も観光でも足になる公共交通機関ということで「市電」をテーマします。北海道は大きな土地でありますが、市電が走っているのは函館と札幌だけなんですよ。

札幌市電8キロほどの路線です(料金は一律170円)。市内で大きい割合の占めるものではありません。対して札幌市営地下鉄は48キロですから地下鉄のほうが市内の大きな範囲かつ便利な場所をカバーしています(今回はバスについては割愛)。札幌では住むことを考える時、最寄りの交通機関としては鉄道や市電より「地下鉄」のどの駅から近いか、と考えるほうが一般的かと思います。さて、観光的な視点で市電を考えましょう。まず、結論的には、市電は観光むけというより、この地に住んでいる人の足という側面が強い。要するに路線まわりは住宅地が中心。そのため、札幌に住んでいる人でも「市電にはほとんど乗ったことがない」という人は多いです。

さて、では観光的な視点でガイドでどう紹介するか。 最初にゆるく考えるなら、もしあなたに時間があるなら市電の一周の旅を楽しんでみるのもいいかもしれません。全部で8キロほどですから。市電は大通、ススキノ等の中心部から出ているので乗りやすいです。市電から見える光景は、札幌に住む人の街の光景であり、大きな商業ビルが立ち並ぶ中心部とは違う楽しみはあります。僕は時には平凡な光景が好きです。平凡な光景も地方によって微妙に異なる。そこに楽しみがある。そんな事があなたも好きなら市電はいいかもしれません。

一応、もっと観光的な視点で具体的に市電の3つの下車ポイントを紹介していますね。まずひとつめは停留所「ロープウェイ入口」。ここで下車すると札幌の観光スポットのひとつ藻岩山にロープウェイで登ることができます。上には展望施設やレストランがあります。ここは市電で例外的なメジャー感あふれる観光スポットかと思います。

ふたつめ「中央図書館前」。名前のとおり図書館。札幌では最大規模の施設です。少し前にリニューアルされ「本の森」というコンセプトで木材を使ったナチュラルな館内づくりは特徴的。また、構内はカフェ「元気カフェ本の森」もありますので、。ひとやすみにいい場所かもしれません。また、札幌市埋蔵文化センターも併設され、市内の遺跡から発掘された埋蔵文化財の展示も自由に観ることもできます。

みっつめは「中央区役所前」。ただし、ここは地下鉄「西11丁目駅」と重なっているので、市電でないと行きにくい場所ではありません。地下鉄でもいきやすいです。さて、なにがあるかというと本停留所から歩いて5分内にカフェ関係がありますね。森彦の系列「アトリエ森彦」(店内にはオリジナル石けんの「シェスタ・ラボ」あり)「喫茶つばらつばら」 「坂東珈琲」 「深入り珈琲 Basic」 古本「トロイカ」あたりが個人的なおすすめスポットでございます。

以上、文中のリンク等を参考にしていただき、興味があれば市電に乗り込んでみましょう。

 Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

 

 


ARTICLE

CATEGORY

LATEST ENTRIES

ARCHIVES

CLASSIC CONTENTS

website design by shie sato

SAPPORO ART & DESIGN MAGAZINE NUMERO DEUX 札幌 アート&デザインマガジン ニュメロデュー

copyright @ NUMERO DEUX allrights reserved.
top