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NEWS No.16057「500m美術館vol.19 いつかきたみち、こどもみち『大黒淳一/オトのカタチ』」

2016.10.10

大黒淳一
NUMERO DEUX NEWS 16057 札幌のアートなニュース。

アートは日常を変えてくれる。
耳で見る。目で聴く。

アートの大切な役割のひとつ。それは「気がつかせてくれる」こと。わたしたちは、自分の予想以上に「気がつかない」日々暮らす。僕なんて、特にそうだ。ドタバタとした雑務で日々が過ぎていく。それで困らないから、いいのか?でも実は困っているのを、わかっていないかもしれない。ドタバタとしかいえない日常。それを変えてくれるがクリエイティヴ(創造)である。創造はアートに隠されている。そして、創造は日常も変えてくれる。創造はアーティストだけのものじゃない。

だから、僕はアートを観る。「気がつく」ために。音楽は好きだ。でも、自分は「音」について意外に知らない。音楽が好きになり、さらに「音」に興味を持っていく。「音」というのは不思議なものだ。あまりにも、身近すぎて気がつかないことも多い。でも、実は私たちの生活、仕事、娯楽には「音」が常にそばにある。でも、非常に音については大雑把に捉えている。音について深く考える、なんてことはとんどない。

大黒淳一は1974年・札幌生まれ。札幌を拠点に「音」をテーマに多彩な表現活動をおこうサウンドアーティスト。幼いころから作曲をはじめ、全国グランプリの受賞歴もある。2006年にベルリンへ渡りヨーロッパ各地で海外CM等の商業音楽から音響空間設計まで幅広い作曲活動をおこなう。同時に現代美術としてのサウンドアート作品の発表を行っている。また、先端的な音をアウトプットする目的で設立したアンビエントレーベル”43d”を主宰。

大黒淳一が表現しつづける「音の視覚化」。そこには、僕たちは「音」について、考えるための大切なヒントが隠されている。音について理解が深まれば、日々の生活の中で接している「音」について、意識できるようになる。そうすると、そこに「楽しみ」を見いだせたり、日常や仕事に役立つアイディアを思いつくかもしれない。アーティストによる探求は、僕たちの生活にも影響を与えるのだ。それを大事にしたい。だから、僕はアートを鑑賞する。

Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

500m美術館vol.19 いつかきたみち、こどもみち
『大黒淳一/オトのカタチ』

会期 : 2016年7月9日(土)~2016年10月12日(水)
会場:札幌大通地下ギャラリー 500m美術館

 


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