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NEWS No.16064「東京・リトルプレスのある風景(5)『MOUNT ZINE』」

2016.11.03
MOUNT ZINE

NUMERO DEUX NEWS 16064アートなニュース

表現は楽しい。小さくて大きい「紙メディアの世界」=リトルプレス
『MOUNT ZINE』リトルプレスを「助ける」動き。

もう、北海道は冬な感じになってきましたね。
この記事は夏の思い出の話でもあります。

A.)連載の(お約束の)イントロダクション

リトルプレスとは…個人や団体が制作から流通までを手がける小さな出版物。Zine(ジーン)ともいう。少し前なら、インディマガジンとかさらに昔はミニコミ誌とか呼ばれる種類のものかもしれない。もっと昔ならズバリ「自主制作」という感じですね。歳がばれるなぁ。意味合いはいろいろ変わっていく。「リトルプレス」のニュアンスは、規模さえ小さければテーマは自由。取材記事等のある雑誌ふうのものから、個人のアート作品に近いものまで幅広く感じる。

2016年9月。まだまだ暑かった都内。リトルプレスをあつかう魅力的なお店を7つ訪れてみました。今後、7回に分けて、ひとつひとつ紹介していきたいと思う。いよいよ後半、5回目です。

B.)第5回目「MOUNT ZINE」。リトルプレスを助ける。

初回はジュンク堂池袋店について書いた。2回目は同じく大型書店の代官山蔦屋書店について触れた。2つの「大型書店」「未来」。その中でのリトルプレスという視点で続けてみた。3回目は、未来という部分を引き継いで今の書店のスタイルとして渋谷にあるユトレヒトを紹介した。4回目では「過去と未来」という視点で中野にあるタコシェを紹介。20年以上続いてるお店の魅力を書いた。今回は、リトルプレス作りを「助ける」という役割を持ったお店を紹介しよう。その名は目黒にあるMOUNT ZINEである。

まず、最初はお約束の立地。ウェブサイトをみてみると、 東急東横線 都立大学駅 徒歩6分とある。僕の感覚では10分くらいかかったかな。初めてだっただからかもしれない。駅からお店までの道のりは静かな住宅街。散歩のように歩きやすい。ただ、少しわかりくいかもしれないので、あらかじめ地図をよく確認してからのほうがいいかと思う。お店も静かな通りにあって、古いお店をリノベーションしたようだ。そのため、まわりのむかしながら情景とマッチしていて良い雰囲気。尖っている感じではなく、自然な感じ気分が落ち着く。いい風景だ。

中に入るお店自体はそれほど広くはない。5〜6人も入れば一杯な感じだ。写真のように壁面にリトルプレスが展示・販売されている。取り扱っている傾向をみると、制作者の個性が光る冊子が多いように感じた。自己表現としての、リトルプレスといった印象。そうそう、このお店では、リトルプレスはZINE(ジーン)という名称で統一しているようだ。以下、本気記事ではZINEと書こう。

このお店の最大の特長は、単にZINEを販売をするだけではなく、ZINEを「助ける」ということ具体的にはリトルプレスについて、イベントを国内外で開催したり、制作スクールの開講、出版社としての活動もおこなっている。ここまでの活動をしているお店は全国的に少ない。ZINEは、アートやコミニュケーションの活動という顔を持っていると思う。それを「助ける」活動は、ZINEのムーブメントを広げていく大きな手助けになると思う。自分で、リトルプレスを作ってみたい、と思った時一度足を運んでみたらどうだろう。

お店の帰り、自由が丘駅まで歩いていった。

ishikawa
Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

MOUNT ZINE
所在地:東京都目黒区八雲2-5-10
営業時間 12:00-19:00 月・火・水はお休み。
最寄り駅:東急東横線 都立大学駅 徒歩6分

 


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