毎日の字間

2017.12.3 映画の琴(コト)「ブレードランナー2049」

2017.12.03

blade-runner
「ブレードランナー2049」(2017年)

間違いなくSF映画の名作「ブレードランナー」(1982)の続編である。まぁ、とにかく不安なのは、この映画はひとつの未来映画のパターンを作ったため、他の映画や、TV、コミック、小説等無数に影響を与えた結果、今はじめて「ブレードランナー」を観た人には「えっ、よくあるパターンだよね?SFX古いよね」ということになる心配である。若者に「違うのです。ブレードランナーが元祖なのです」といっても、正直そんなに納得はしてくれないよね、と思う。僕が今10代〜20代だったらそう思うから。だから、逆に考えると「ブレードランナー2049」って、凄く不利な作品な気がしてきた。映画館で見る前に不安になってきた。どう、フォローしないといけないのだろう。監督がリドリー・スコットでないのももうひとつの不安要素だ。

観終わると、若者のことなどどうでもよくなってきた。これは、まず前作の「ブレードランナー」ファンのために作ったのではないか?と思うくらい、「2049」は前作「ブレードランナー」の映画のオマージュにあふれた、あふれすぎる作品だと僕は感じた。説明したら、キリがないくらいだ。まず、サントラも前作に似ているし(似てない曲もあるけど)。最初のレプリカントとのシーンから、ラストの戦いまで、あわゆる面が前作ににている。ストーリーは、前作の続きだから、違うのだけどシーンがとにかく前作と似ているのだ。だから、前作のファンはとにかくニヤリの連続だし、とどめにハリソン・フォードまで出てくるのだからお腹一杯はさけられない。だから、僕は前作ファンの視点でしか感想はいけないけど。160分という長丁場は気にならなかった。終わった後は少し腰は痛かったけどね。
オマージュの素晴らしさばかりに印象は残るけど、ストーリーも主人公も違うけど、ハード・ボイルドな味は前作をしっかり受け継いでいるのは好感が持てる。だから、お話の部分で「ブレードランナー」を観ていない人にも魅力はあると思うし、「こっちが元相!」と意地を感じさせるアナログ風味をうまく入れた未来感は、僕の贔屓目でもかなり見応えのあるセンスだと思います。僕は背景美術や、メカニックを見るだけででもとにかく楽しかったです。ファンは必見。 はじめての人にもやさしい映画になっますよ。

ishikawa
Text by  アート/メディア  リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)


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