水石をみたとき。
「崖をのぞく」
まっすぐな
崖に美しさを
感じる
千歳の展示会でみた作品。
崖は、高いほうがいい。
低くてはいけない。
想像しよう。
上に立ち、覗きこめば、目がくらむ高さ。
目がくらめば、次は目をはっきりさせないといけない。
すると、今自分のすべきことが、見えてくる。
崖の下に何があるか、上になにがあるかわかってくる。
上がわかれば、そこにいよう。
美しき平面。
生き方が均される
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「水石」とは「盆栽」と同じくらいの歴史のある鑑賞趣味のひとつ。日本各地のおもに川で採れる石を自宅等で飾る。その楽しみは、石の中に大きな自然の風景を感じとること。石を使った表現は宝石や化石、アートの素材として、などたくさんありますが「水石」の特徴、石自体に加工はせず、自然のままの石に自然を感じ取り、台や卓等で展示を工夫してみせます。
Text by アート/メディア リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)