NEWS

NEWS No.181021「TOLTA ポジティヴなことばのつみき」

2018.10.21

fullsizeoutput_281

ことばは、人を脅迫できるのだろうか?
ドアを開けると、ことばが立っているのか。
ある日、ことばからメッセセージがくるのか。

「ことば」さんからメッセージが届いています。

トマトの甘みが、昔より弱くなっているように、
「ことば」の味が薄くなっていく。

僕は言葉を恐れる
もっと、恐れたいと思う。ことばは限りのある資産である。

「ことば」は否定できなから、恐ろしいのである。

僕たちはことばに笑い、悲しみ、傷つく
言葉と行動をセットで積み重ねて、働き、お金をもらう
言葉で世の中はまわる

携帯電話や、インターネットがない
生活を選ぶことはできるかもしれない
でも「ことば」のない生活を選ぶのかなり難しい。

僕たちは、言葉をもっと「大切」につかわなければ
ならない。

TOLTA。ことばの作品である。
好きです。ことばがわかりやすいフォルムをまとって、
ガラスケースの中におさまっていた。

壁にある説明のプレートをみると、
「ポジティヴなことば」とは「人を前向きにさせる一方で、脅迫的な呪いのように感じさせるメッセージ」と命名したそうだ。

アートと言葉の関係性は、現代美術の大きなキーワードである。
アートを言葉で語るといいより、アートで言葉を語る
TOLTAの採集した「ポジティヴなことば」は、

自分の言葉であり、自分の行動原理ではないか。
僕はそう感じた。

「500m美術館Vol.26『最初にロゴス(言葉)ありき』」より
会期:会期 : 2018年4月27日(金)〜2018年6月27日(水)
会場:500m美術館(地下鉄大通駅と地下鉄東西線バスセンター前駅間の地下コンコース内)

ishikawa
Text by  アート/メディア  リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
アートとメディアについて考えて、書くのが好きです。


ARTICLE

CATEGORY

LATEST ENTRIES

ARCHIVES

CLASSIC CONTENTS

website design by shie sato

SAPPORO ART & DESIGN MAGAZINE NUMERO DEUX 札幌 アート&デザインマガジン ニュメロデュー

copyright @ NUMERO DEUX allrights reserved.
top