NEWS

NEWS No.181115文月悠光 原稿用詩(Poetry Manuscript) 」

2018.11.15

fullsizeoutput_2d2

 

言葉に「あやつる」ものではなくて、
「あやつられる」ものなのだ。
言葉に負けつづき。そこに詩人あらわる。

これは「言葉」の誰がコントローラーを持ってるのか、
という問題で
自分が両手にしっかり持っていたと思ったら
実はその上から「言葉」というガッチリ大きな手
で押さえられている。

だから、僕はその大きな手のいいなり
右にいきたくても、左に行ってしまう。
それはそれでいいのだけど。

「そんな大きな手なんてない!」
というなら、多分細いテグスの糸だろう。
はるか上からあやつられている 上がブルーの雲

ただ、みんなそうだから 深刻に考えることはない
言葉にあやつられている

そんな世界で、詩人とは するりと抜けて
かろやかに遊ぶ人。

文月悠光もその一人

本作の文月悠光の
余白多く、詩のある原稿用紙タイツ!
言葉が肉体をあたえられる。
これは言葉も困るだろう。
それにニヤリとできる。

あやつられる言葉ばかりではつまらない。
これはとてもポップであやつる方法
言葉から離れた、楽しい気持ち。

文月悠光(1991生)は札幌出身、東京在住の詩人。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。 エッセイ集に『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』 (立東舎)がある。また、NHK 全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩の朗読、詩作の講座なども開いている。

「500m美術館Vol.26『最初にロゴス(言葉)ありき』」より
会期:会期 : 2018年4月27日(金)〜2018年6月27日(水)
会場:500m美術館(地下鉄大通駅と地下鉄東西線バスセンター前駅間の地下コンコース内)

ishikawa
Text by
メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜アートとメディアについて考えて、書くのが好きです。


ARTICLE

CATEGORY

LATEST ENTRIES

ARCHIVES

CLASSIC CONTENTS

website design by shie sato

SAPPORO ART & DESIGN MAGAZINE NUMERO DEUX 札幌 アート&デザインマガジン ニュメロデュー

copyright @ NUMERO DEUX allrights reserved.
top