▲ICC http://www2.city.sapporo.jp/invest/office_introduction/02.phpより
今のクリエイティヴ
今のICCに行ってみよう
2月25日(月)18:30-20:00(18:00開場)
札幌市のクリエイティヴ支援施設「ICC」にて、
トークイベント 『札幌クリエイティブ 過去・現在・未来』の2回目が開催される。
https://www.icc-jp.com/mobile/news/f4fb1t0000002pfv.html
参加は無料(要申込)。何かをつくること、クリエティヴに興味ある方ならプロ、アマ問わず参加できる。興味があるなら、ぜひ行ってみてほしい。会場のICCは地下鉄 東札幌駅から歩いて7分程。現役クリエイターの生の声が聞ける貴重な機会だ。
僕はICCについては、知り合いがいたり、取材に使わせてもらったり、企画に参加させてもらったり、といろいろ思い出がある。それについて書いてみた。
http://numerodeux.net/?p=19406
前回につづいて、今回も本イベントを知って、感じたことを書いてみたい。
18年前 ICCはできた
静かな住宅街の中に
元の建物は研究機関
クリエティヴのゆりかご
「クリエイター」という
表現がデジタル、ネットの発達ともに
じわじわ とひろがっていった
コンテンツという言葉も出てくる
それは、ICCの成長と
リンクしていく
僕は体感した
ICCは今の場所に移転した
公共、商業空間の中にインストールされた
今のICCの場所は、札幌クリティヴの未来
18年前ICCができた時「クリエイター」という言葉が広く使われはじめた時期だと記憶している。なぜ、この時期だったのだろう?多分、その時期はインターネットが本格的に普及してきたタイミングと重なっていると思う。
インターネットやデジタル技術は「つくる」(クリエイト)ことを一気に加速させていった。それは、作品そのものから、作品を編集、紹介するメディアも同じだった。
さて、前回はICCでおこなわれるイベントについて、過去の視点で書いてみた。今回は2回目の本イベントのタイミングで今のクリエイティブについて考えて書いてみたい。
クリエイターという言葉が今では一般的になった。しかし、この言葉の意味するものはは突然出現した訳ではない。クリエイターの意味、簡単にいえば創造的に「つくる人」。平面、立体、映像、写真、プロ、アマは問わず、ずっと昔からいた。
ただ、それらは音楽家とか、映画監督、写真家、デザイナーなど職種やジャンルで語られることが一般的だった。それらが総称として「クリエイター」とよばれるようになった。それがインターネットの普及とリンクしているのは偶然ではない。
なぜなら、インターネットのウェブサイトとは、プログラミングであり、デザインであり、写真であり、文章であるからだ、そして、制作から発信(これが大事!)が個人で世界にむけて容易にできるようになった。
分業が当然と思われていたものが、ウェブサイトの出現で垣根が低くなった。それによって、偶然に(自分でいろいろやってしまった)、必然(いろいろ自分でやりたい)というマルチに制作する人も多くなっていった。
もちろん、分業制や専門性自体が否定された訳ではない。デジタルの発達、インターネットの整備によって、ゆるやかにマルチなクリエイトが可能になっていって、ジャンルにはみ出る人が増えていっため「クリエイター」という言葉が急速に広まったのではないか。
クリエイターは「コンテンツ」をつくる。そこを重点にICCにはいろいろな人が集まった。そこはICCのプロデューサーの久保俊哉のセンスが大きく貢献している。幅広いクリエイターがICCに集まってきた。それは必ずしもIT系という訳ではないところがよかった。
さて、現在のICCどうだろう?ICCの場所も変わった。以前の場所は、ごくごく住宅街の中にひっそりとある施設だった。もしかしたら、それらの住宅に住む人は赤いクロスのマークのある建物って何の建物何だろう、と思っていたかもしれない。
僕は夕方か夜行くことが多かったので、一般的な人の出入りも少なかった。だから、アンダーグランドというか、秘密基地のような印象だった。では今はどうか?
ぜひ、一度行ってみてほしい。移転後のICCは地下鉄東札幌駅を降りる。地上に出て直結してすぐあるスーパーは昔はダイエーであったが今はイオンだ。ここから歩いて徒歩7分程度。あらかじめ地図を見ておけば難しくはない。
南郷通を歩いて北海道銀行のあるところから道に入れば、もうそこは新しいICCへの道路だ。左手には、ラソラ札幌という今ふうの大型ショッピングモールがある。そこのとなりのICCがある。隣接しているといってもいい。
昔のICCのすぐ近くにはコンビニも無かったから、こんなモールがあれば入居者の人は便利だと思う。コメダ珈琲もむかいにあるしね。付け加えると、ICC別隣には市の運営する大型会議施設 札幌コンベンションセンターがある。
このエリアは、札幌コミュニケーションパークSORAと呼ばれ、公園・緑地ゾーン」、「公共ゾーン」、「商業・業務ゾーン」の3つのゾーンで構成している札幌の再開発地帯なのだ。その中に今のICCがあるのも大変興味深い。
ICCの今の場所は、まさにスマホが普及した今の時代の「クリエイティヴ」の日常化した今の時代にマッチしている。
ICCは、クリエイティヴな活動を行なっている、興味のある人には気軽に利用できる可能性のある施設だ。本格的にはシェアオフィスという形もあるし、気軽なら、コワーキングスペースをフリーに使う方法もある。
利用には手続きは必要なので、まずはICCのウェブサイトをよく読んでほしい。立地も一度行ってみると意外に行きやすい場所である。再開発地域なので立地自体も興味深いよ。
「札幌クリエイティブ 過去・現在・未来」
1回目[2/11(月・祝)]18:30-20:00(18:00開場)
ト-クゲスト:石田勝也、大黒淳一、こだまじゅんじろう 終了
2回目[2/25(月曜日)]18:30-20:00(18:00開場)
トークゲスト:島田英二、福田大年、前田麦
場所:ICC(白石区東札幌5条1丁目1-1)
対象:クリエイティヴに興味があればどなたでも
定員:各回30名(定員になり次第締切となります)
参加費:無料(事前申込必要)
詳細や申込方法は以下にあります。
「札幌クリエイティブ 過去・現在・未来」
【2回目:2月25日(月曜日)開催!】
Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜文化とアートとメディアについて考えて、書くのが好きです。
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