「ぐりとぐらのおきゃくさま」(絵本)
クリスマスの予定はゼロだが(前後も含む)、それっぽい話題でも書こうか。絵本を紹介しよう。最初は「さむがりやのサンタ」にしようと思ったのだけど、近所のそば屋で食べながら新聞を読んでいたら市川実和子が紹介していたから、やめた。僕は紳士なのでレディファースト。
では、ということで「ぐりとぐらのお客さま」をお勧めします。僕は一日何度、「ああ、ぐりとぐらのように生活できたら!」と想像の世界に逃げ込むのだろうか。
困った時、弱った時、一人で「ぐりぐらぐちぐらぐりぐら…」と呪文を唱え出したら、デッドゾーン。想像は妄想にシフトして、一枚の強化ガラスを隔てて、プラスとマイナスの境界線を作り出す。妄想もなかなか手間をかける必要がある。大変な作業だ。
本作は、「ぐりとぐら」のシリーズ2作目。「お料理すること食べること」が大好きな双子の野ネズミの小さな冒険話。その世界観とても優しく、暖かいものに満ちている。そして、話はシンプル。僕は絵本の話はシンプルでいいと思う。彼らが見上げたものは何だったのだろう?それは読んでのお楽しみ。