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映画の琴(コト)『キルショット』
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「顔を知られたら殺す、という殺し屋がごく普通の夫婦をクレイジーな相棒と殺しにいく」という話。殺し屋はミッキー・ローク。制作者のひとりにタランティーノの名前。ああそういえばそういう感じだよね、と思う。ミッキー・ロークが「本当に殺していいのかなー」というほんのわずか心情のゆらぎがあるのがいい。凄く悩んでいる訳ではなくて、ほんの微妙なのがいいのだ。通常の人間の反省ではなく、あくまで悪人の反省。つまり、いろいろ棚に上げての反省。襲われる夫婦の夫が妙に強いのも良いアクセント。
Text & by 石川伸一(NUMERO DEUX)
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