――――――――――――――――――
「ハムカツ」
――――――――――――――――――
お昼の弁当を作り忘れた▼というより作らなかった▼いや作れなかった、というべきか▼だから、お弁当を買った▼たまに、弁当を買うとなると、これがなかなか迷う▼迷ってしまう▼販売している、たくさんの弁当を目の前に自分の集中力はなくなっていくのがわかる▼そこで、エイと雑念を振り払って決めたのが「ハムカツ弁当」▼なんともB級な感じであるが、好きですハムカツ。ひさびさに食べた▼トンカツより、ありがたく感じるのはなぜかしら▼また、食べたいなこの弁当▼日常の中の、ちいさな出来事。
▼石川伸一(NUMERO DEUX)
——————