性格の話をすると、僕はあきらめはいい方である。毎日、大体あきらめている。無数のあきらめを繰り返しながら、仕事を終えて帰宅する。
玄関に入り、リビングの明かりをつける。僕は天井の照明は苦手なので、スタンドタイプの照明を使っている。天井が広く感じられる。椅子にすわって考える。
もちろん、すべてをあきらめていると、生活に支障が出るから全部ではない。大部分をあきらめるとして、では、なにをあきらめないか、を考える。あきらめる、あきらめない、というのはまったく主観的な問題であるから自分次第だと思う。
それが、かなり難しいことでも、あきらめる、あきらめないは自分の自由。もちろん、一瞬の間に考えを変えるのもちろん自由である。
あきらめることはなんら悪いことではない。それは単なる転換であるから。あきらめることはパーソナルな問題として処理すべきである。そのほうが人生は楽しいと思う。