土曜プレミアム
「ザ・マジックアワー」
食事をして、レッドカーペットを観た。普段、お笑い番組はほとんどみないので、出てくる芸人さんは、ほどんど知らないのだけど、でも笑いのネタに対して、その芸人さんを知っているか、知らないかあまり関係ないので、たまに見ても楽しめる。
今、ほんといろんな芸人さんのスタイルがありますね。そんな中で、僕は昔ながらのスーツ姿の芸人さんが結構好きかな。特に特別なキャラ設定をしないで、純粋に話術で面白さを表現するのに魅力を感じる。
それで、21時から土曜プレミアムという枠で 「ザ・マジックアワー」の放映だったので、引き続きTVを観てしまいました。三谷幸喜の作品ですが、僕はこの監督については、舞台の人であること、古畑任三郎のシリーズの人というぐらいの認識しかないです。そのうえでレビューをかきたいと思います。
結論からいうとおもしろい作品だと思う。劇場で観ても良かったと思うくらい。あんまり邦画を観ないので、少しその分評価が加算されているかもしれないけど。セットが豪華だし、いろいろなシーンが、「劇場でみせる」ということは意識していると思う。
TVと映画館では画面が違う、ということをしっかり考えているのがわかって、嬉しい。だから「劇場で観たほうが良かったかな」という感想がでるのがいい映画の条件だと思う。スクリーンで見るから映画なのだ。だから、DVDを待つより、おもしろそうな映画は封切りで直感で観たほうが良い場合がある。
難いえば、深津絵里、妻夫木聡という主要キャストがどうもよくない。深津絵里は好きな女優さんだけど、本作のような設定の「ひとりでは生きられない愛人」
というイメージに合ってないなぁ、と思う。妻夫木聡は、雰囲気ある俳優だと思うけど、どうも成り上がりのホテル支配人という感じがしないのだ(そこは狙っているのかもしれないけど)。西田敏行も、あえて抑えている感じだけど、もう少し見せ場があって良かったかな。
でも、佐藤浩市はなかなか好演をみせてくれる。そして、本作はいい意味でバキッとしてない。もっと、テキパキとシーンを進められるようなところで、どこか停滞している。そういうあいまいなところも魅力かもしれない。