REVIEW

夜の時間、映画。

2010.02.17

Mm_2

DVD Review 「ミッドナイトムービー」(2005)

  昔話で恐縮だけど、僕が学生のころはネットも無かったし、DVDも無かった。さすがに、ヴィデオ・ソフトはあって、そこそこマニアックなものもリリースされていたと思うけど、今のように気軽にネットでその入手ルートを気軽に知る、ということは難しかった。そのため、アート系やカルト系の映画が、市内の映画館で上映される、というのは大変なイベントだった。もう、北海道中の映画ファンが集まったんじゃないか、という光景を観たことがある、「今、観なきゃ一生観られないかも」という危機感があった。YOUTUBEとかがある今では、もう二度と観られないシーンだと思う。

 本作も、そういうノリが感じられる、作品紹介的なドキュメンタリー作品である。ヴィデオの普及する以前の話。一部の映画館では夜の時時間帯に、カルト的な映画を上映した。それらが「ミッドナイトムービー」と呼ばれ、そこに若者が集まり熱狂したということである。本作では、「ミッドナイトムービー」から世に出た監督として、ホドロフスキー「エル・トポ」、ジョージ・A・ロメロ「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」、ジョン・ウォーターズ「ピンク・フラミンゴ」、ペリー・ヘンゼル「ハーダー・ゼイ・カム」、ショージム・シャーマン「ロッキー・ホラー・ショー」そして、デビッド・リンチ「イレイザーヘッド」が紹介され、劇場や監督、関係者のトークで構成されている。

 上記の作品は、どれも傾向というかティストはまったくバラバラなのがおもしろい。僕の学生時代だと、まずはおさえておきたい作品群だったけど、今はこういった映画は山ほどあるので、そうでもないんだろうね。

でも、これらの作品をまったく未体験で、興味のある方は一度、レンタル等で体験してみるのはいいと思います。これらは不動のクラッシックだと思うから。


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