「ローマの休日」ではありません。ローマ法王というのは相当偉い人。今の世の中、どんどん物事が相対化されていって、その中で「偉さ」も例外ではない。これは偉い、という「絶対」認識される人が減っているような世の中。ローマ法王の偉さ、というのは簡単にはゆるぎない感じがする。そして、同時に、そのゆるぎなさゆえに、大変な役割でもあるのだろう。そのプレッシャーに、やりたくないという気持ちにもなることもあるだろう。本作は、そんな気持になった主人公の話。ひたすら、やりたくないという気持ちが観る側に伝わってくる。たしかに、真面目に考えれば、考えれほど重責な役割なんでしょうね。逆にいえば、その重責を機敏に感じられるのも適性かと思う。
偉くなるとそれも重責に戸惑う。『ローマ法王の休日』興味があったら、観てみてください。レンタルにあるかなと。YouTubeに予告もあるかと思います。
▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)