街を歩いていると、お店の求人のお知らせが張ってある。街の中心部というよりも、少しはずれのほうがよく見かけるような気がする。まず、目に入るのが時給。自分の学生時代に比べると随分、金額も変ったなと思う。求人は「人を求める」と書く。人を求め、お金を払って働いてもらう。こあらためて書くと、雇用する側、雇用される側の明確なメカニズムを感じることができる。求人のお知らせは、僕たちの住む社会についての広告でもあるのだ。求人のお知らせに、金額が消えることがあるだろうか。そうなると、社会は変るかもしれない。
▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)