第03回
「自分のタイムマシンを作る」(2013.2.4)
「仕事の字間」… 僕の考える仕事とは、報酬に関係なくなにかを成し遂げること。そして、人生は「ちいさな仕事」の積み重ね。そんなことを考えながら、おおくりするコラムです。
時間とは不思議なものです。時間をコントロールすることはできない、といわれる。それはそうです。過去には戻れないし、未来にはいけない。でも、そうだろうか?
最近、僕は物理的なタイムマシンは無理でも、自分の「心の中のタイムマシン」は可能ではないかと思うことがある。その取り組みを習慣としてやってみている。
方法はシンプル。自分の時間について、1日10分でも考えてメモを作るのだ。それだけでいい。続けることを一番優先したいので、続けられる時間設定がいい。時間があれば20〜30分くらい延長してもいい。でも、最低10分は欲しい。思考にはそれぐらいは必要だ。場所はメモができるなら、どこでも。職場でも、自宅でもカフェでもいい。
メモはノートでも、メモ帳でも好きなものを。モールスキンでもコピー用紙でも、あなたが気分が出るものでいい。さて、何をメモするかって?それは「自分の時間について考えること」。例えば、「趣味の時間が平日に欲しい」「残業を減らしたい」「家族の時間をとりたい」なんでもいい。そこから、その解決案に矢印をつけて考える。キレイに書く必要はない。頭のイメージを捉えるためにメモにするだけだから。読めればいい。
簡単にいうと、自分の時間について、自分で一人会議をするのだ。ポイントはテーマは「自分の時間」だけ。時間についてひたする考える。そして、メモをする。時間について、「必要なものを作る」(=未来)か「ムダなものを減らす」(=過去)ということを自分の日常生活と照らし合わせて考えていく。それを毎日ためていく。
普段から「時間」について、みなさんは考えることはあると思う。ただ、多くの場合、時間だけではなく別のことも考えている中で、メモをとることもないので「時間についての思考」はバブルのように消えていくのではないだろうか。それだと「タイムマシン」にならず消えていく。
しかし、時間のことをだけのことを考え、かつメモをする。その10分間の思考とメモをすることによって、時間を調整するアイディアが浮かんでくる。そのアイディアが「タイムマシン」となるのだ。これをやると、「やりたいことをいつやるか」「惰性でやっている意味のないことをやめるか」というのが頭にまとまってくる。そうしたら、自分の時間についてのアイディアを少しづつ実行していく。それがあなたのタイムマシンとなる。
文と写真 石川 伸一(NUMERO DEUX)