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NEWS No.16072「東京・リトルプレスのある風景(6)『ブックギャラリーポポタム』」

2016.11.29

ポポタム

NUMERO DEUX NEWS 16072 アートなニュース

表現は楽しい。小さくて大きい「紙メディアの世界」=リトルプレス
『ブックギャラリー ポポタム』細やかで、思いやりを感じる。

もう北海道は冬になってしまいました。雪が空を舞っています。
この記事は過ぎ去った夏の思い出の話でもあります。

A.)連載の(お約束の)イントロダクション 

リトルプレスとは…個人や団体が制作から流通までを手がける小さな出版物。Zine(ジーン)ともいう。少し前なら、インディマガジンとかさらに昔はミニコミ誌とか呼ばれる種類のものかもしれない。もっと昔ならズバリ「自主制作」という感じですね。歳がばれるなぁ。意味合いはいろいろ変わっていく。「リトルプレス」のニュアンスは、規模さえ小さければテーマは自由。取材記事等のある雑誌ふうのものから、個人のアート作品に近いものまで幅広く感じる。

2016年9月。まだまだ暑かった都内。リトルプレスをあつかう魅力的なお店を8つ訪れてみた。た。今後、8回に分けて、ひとつひとつ紹介していきたいと思う。いよいよ後半、6回目です。
前置きはこのへんで。

B.)第6回目「ブックギャラリー ポポタム」。

これまでの記事。初回はジュンク堂池袋店について書いた。2回目は同じく大型書店の代官山蔦屋書店について触れた。2つの「大型書店」「未来」。その中でのリトルプレスという視点で続けてみた。3回目は、未来という部分を引き継いで今の書店のスタイルとして渋谷にあるユトレヒトを紹介した。4回目では「過去と未来」という視点で中野にあるタコシェを紹介。20年以上続いてるお店の魅力を書いた。そして、5回目では、リトルプレスを取り扱うだけではなく、様々な方法で「手助け」をする新しい形をもつお店MOUNT ZINEを紹介しました。

さて、今回も引き続きクリエイターに優しげな視線をむけるお店を紹介したいと思う。その名はブックギャラリーポポタム。池袋と目白の間にある、本とアートグッズのセレクトショップ。ギャラリーを併設していて、約2週間ごとに展示替えをしている。古本・古雑貨などの買い取りもおこなっている。立地は、池袋駅から僕の体感で10分程度だろうか。駅からの道のりは、初めてだと少し迷うかもしれない。ウェブサイトにある地図をよく確認してから行くのがいいと思う。

お店自体は、それほど広くはない。店内の構造は、入ってすぐは書籍や雑貨等の販売スペース。奥が独立したギャラリーになっている。本は一般的なアート本から、リトルプレスまで幅広い。アート系のリトルプレスが目立つ感じだった。僕がお店に行った時、お店の方とアーティストだと思われる人が、楽しげに会話、奥のギャラリーでも交流する風景が見られた。そんなシーンがよく似合う。

僕がリトルプレスを何冊か買い求める。お店の人は「雨が降っていませんでしたか?、この本は〜なっているのですよ」と話しかけてきた。細やかで、思いやりを感じるお店だった。店を出る。池袋では、ほかにジュンク堂を見て、中華のお店 永利 西口店で遅めのランチを食べた。

ishikawa
Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

ブックギャラリーポポタム
所在地:東京都豊島区西池袋2-15-17
最寄り駅:目白駅から徒歩7分/池袋駅から徒歩9分

 

 

 


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