「直感」も大事。だけど同じくらい
「根拠」も意識しないといけない。
エビデンスがないと生きられない〜
僕は室蘭工業大学市民懇談会の委員をしています。本会は大学と地域がともに発展するため、広く地域の方々と意見を交換することを目的した会議。室蘭・登別・伊達の3市の市長、商工会議所、教育関係者、メディア関係者と同大学の委員で構成。大学の会議室で実施されている。その内容は、大学側の地域にむけた取り組みの報告(教員の研究紹介、学生の活動報告)と委員と大学の意見交換である。それに出席して僕が考えた事。3回にわたって書いていきます。1回目です。
本会のはじめに、研究紹介として、本大学の准教授有村幹治の「情報化時代の都市地域交通計画」というテーマの話がおこなわれた。その僕の感想を書いていきたい。
冒頭から、有村准教授の研究の基本的な研究スタンスとして「エビデンス・ベースド・アプローチ」を大切にしているという。その意味は「客観的な根拠」に基づくということです。これは僕は少しオーバーですが、ショックを受けました。そして、これを冒頭にはっきり言うのは素晴らしいと思うのです。
自分も「メディア」をテーマで、人前でお話しすることもある。その時どうしても自分の個人的体験をベースにして話す場合が多い。それ自体は実体験からのリアルだから、間違いだとは思いません。ただ、それだけではダメだと再認識した。
自分の調査や信用できる根拠をにして自説を展開していく。シンプルな正論。でも意識していないと、ついついおざなりになる。准教授有村幹治の話は地域の災害時のシュミレーションや、交通インフラの整備、人口減少の対策等すべて「今」のリアルな問題を調査結果に基づいて自説を展開していく、まとまりのある聴きやすい話だった。そして「人づくり」というが根底にあるのもとても共感できた。とても新鮮な気持ちになれた。メディアに関しても考える時はエビデンスを意識したい。
Text by
メディア・リサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
平成28年度室蘭工業大学市民懇談会
会期 : 2018年1月17日(水)
会場:室蘭工業大学