DVD REVIEW
「ハリウッド的殺人事件」(2003年・アメリカ)
ヤル気のない邦題だと思った。観たら内容もヤル気少なめの映画だった。人生においてヤル気の少なさは必要。積極的なヤル気の無さ、前向きなヤル気の無さ、勝気なヤル気の無さ、ポジティブなヤル気の無さ、それらは僕は必要だと思っている。大切なのはその方向性、タイミング、そして結果なのだ。
ハリソン・フォードという、ベテラン俳優とジョシュ・ハートネットという今ふうの人気俳優が、ヤル気のない刑事を演じている。その格好の悪さはリアルだし、それでも結果を出すのもまたリアル。ヤル気の無さの中に時々みせるヤル気がとってもシャープで魅力的。そこにはヤル気のなさのライセンスが認められる。ヤル気の無さは免許制なのだ。無免許はいけない。試験官は自分自身。