REVIEW

真面目なこと

2008.02.15

Sf
DVD REVIEW
「スネークフライト」(2006・アメリカ)

 飛行中のお客の賑わう旅客機にフェロモンで凶暴化した大量のヘビがばらまかれた!犯罪組織のボスが自分を有罪に追い込む証人を消すために…
 旅客機パニックものというのは、いろいろあるけど「ヘビでいっぱい」というのは映画史上初か(笑)。ヴィデオ屋でパッケージ裏のあらすじを読んで、ピンとくれば借りればいいし、こなければ棚に戻せばいい。
 作品全体はB級というかお気楽な雰囲気に包まれている。話しの流れ上、人が死んだりするけどそのあたりシリアスにならないのが良い。そんな作品も必要だと思う。
 パニックになる乗客を取り仕切るFBI捜査官役はサミュエル・L・ジャクソン。ヘビで囲まれる中「オレは毎日が戦いだ」とか大まじめに話すところが凄く良い。さすが演技派サミュエル!わかってるなぁ。
 他作品で、強い個性やクレージーな魅力を発揮する俳優だけど本作ではあえて、生真面目でステレオタイプな渋い捜査官に扮している。それが、ありえない状況と良いコントラストとなって作品のおもしろさを上げる。
 まわりの乗客も、芸能人、キャリアウーマン、新婚夫婦、若いカップル、口うるさい客、子供、赤ちゃんと「定番」とも思えるキャストが予想通り展開をみせてくれるるのも楽しい。
 アカデミー賞とも、アート的評価とも無縁の作品だと思うけど、こういう作品もないと息苦しいし、寂しいね。


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