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時間をみやすく黒く塗れ / 墨は過去も今も未来語れる

2020.06.14

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時間をみやすく黒く塗れ
墨は過去も今も未来も語れる

時間の本当に大切な時とは
締め切りに追われていないとき
なぜなら自由があるから

常に過去と現在と未来と進んでいるのに
人生の時間を考えることの恐るべき少なさ

日常は永遠ではない
しってるけど、しらないこと

小学生の時、書道教室に通っていた。理由は僕の字が少しでもうまくなれば、という気持。ちなみそれは今でも継続中。

字の上達を考えていくと、行った書道教室は選択間違いだったかもしれない。ほかの書道教室を知らないので比較はできないが、僕の行った教室は各自が自由に書いて、その自由さが評価されるところだった。

模範見本は無く思うがままに書いたほうが褒められた。でも、子供心でも一般的に要求される、うまい文字とは違うなとは感じていた。だから、褒められる条件もよくわからなかったが、今思い返せば、自分のリズムで最後まで描け、ということだったと思う。書けではなく描け。

はずれても、飛び出してもいいから、最初を大事にしろ、ということだったのか。本当のところはわからないけどね。わかるのは字は特にうまくはならなかったこと。

でも、教室を変えるのも面倒なのでそのままでいた。先生もユニークで好きだったしね。そのほか、いろいろおもしろいことがあった。長くなるのでここでは書かないけど。

字はまったくうまくならなかったが、書道って結構自由なんだなという経験を持てたのは良かった。あと、先生も自由な人だった。思い返せば、「自由でいい」というとっても大切なことを学べた気がする。

「書」の黒って、凄くいいと思う。なぜなら、過去・現在・未来のどこにでも存在できるから。書は1000年まえも筆で黒だし、今もそうだし1000年後も変わらないと思う。そして、圧倒的な歴史のある表現であり、今も一般的な書道教室も健在だ。

書道を知らない人は少ないだろう。もちろん、凄く知っているとは限らないわけだが、存在と表現方法だけでも知られているだけでも十分だ。アートでは予備知識は大事なものだから。

でも、キラキラ過剰でないところがとってもいいよね。
控えめに光るヤツ。

守屋 杏の本作は書道という誰もが知っている表現を、みんなが通る駅の構内に展示するというのがいい。駅は過去・現在・未来の場所だ。

まぁ、場所はどこでもその3つを語れるわけだけど、駅はそこからどこかに行ったり、到着したり、見送ったり、迎えたり、というポイントがあるのが、他の場所より象徴的だ。

そこに出現した、立体となって「書」。そう本作は立体なのだ。つまり3次元。だからリアル。だから、僕は自分自身のこととして受け止めることができる。

黒く浮かんで見える現代のモノリス。この作品の前を歩くの楽しい。時間のことを考えることができるから。

JR TOWER ARTBOX
守屋 杏 / 刻・積~刻まれ積もりゆくもの~
2020年6月1日(月)~2020年8月31日(月)
JRタワー1階東コンコース(JR札幌駅直結)

 ishikawa
Text by  メディア・プランナー  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
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室蘭から世界を照らすインスタレーション 

2020.06.08

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室蘭から世界を照らすインスタレーション

メディア、デザイン・コミュニケーション
の中で考えたこと。石川伸一

室蘭の空をアートに変えていく
1,000円からできる室蘭でのアートプロジェクトのお誘い。
2020年6月19日まで!

「新型コロナに負けそうな気持ちに希望の光を夜空に照らしたい」

今年、室蘭のまちづくり関係のプロジェクトで知り合った 荒井 純一 (Junichi Arai)さんが、室蘭を表現の場にしたアートプロジェクトをクラウドファンディングで進めています!

内容は今年8月29日の夜、大黒島(室蘭市)からレーザー光を夜空に向け照射して、港全体を舞台にした照明によるインスタレーション(空間を使ったアート作品)をおこないます。その記録は無料で室蘭市の観光団体・企業等の観光に使っていただくことを予定しています。

主催の荒井さんは札幌のイベント会社の代表で、これまで室蘭でも旧絵鞆小学校のライトアップなどアートプロジェクトを手がけた実績もあります。

少しでも興味があったらぜひ下のリンクで詳しい情報を読んでみてください。
そしてよければぜひ、1,000円から可能な出資も考えてみてください。

「あのアート作品は自分も協力した」
という体験はいいものですよ。本当に
 

クラウドファンディング
「希望の光を照らしたい」
https://camp-fire.jp/projects/view/280489?fbclid=IwAR2U-MnX6wdHoovsDnUKAGTMKwVt82dWRBurpNFUWlNFYvi-SJGXvZt3oy8

Text by
石 川 伸 一 (NUMERO DEUX) メディア・プランナー
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アフターな自分日常を測っていくメジャー 笠見康大 / Yesterday and Today

2020.06.07

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アフターな自分日常を測っていく自分

メディア、デザイン・コミュニケーション
の中で考えたこと。石川伸一

http://numerodeux.net/?p=20470

くり返される
きのうとあす。

僕はメジャーを持ち歩いている。家具を買い物をする時に便利なのだ。どんないい棚を見つけても、自分の家に合わないものは入手できない。そんな日常のひとコマを繰り返す。

生活のリズム 自分のリズム 社会のリズム

最近「日常」について考えることが多くなった。つまり、それだけ日常は失われているのかなと思う。僕はどうやって日常をとりかえせればいいのだろうか。

「新しい条件」の中で生きていくうえで、自分のメジャーが必要なのかなと思う。そのメジャーって他人と共通のものもあるし、自分だけにものもある。

前者はわかりやすい。たとえば、マスクをする、とかそういうことだよね。問題は後者。自分はアフターな社会の中で、どんな自分の中の「メジャー」をもち歩けばいいのだろうか。今、なんとなくモヤモヤするのは、自分の中の新しい規格が更新されてないからではないか。

ひさびさにギャラリーに行った。アフターでは初めてだと思う空間は変わりなくホッとしたアートに出会える。僕はメディアについて考えるのが好きなので、アートも「メディア」だと考えている。

壁面の作品は穏やかで、ゆっくり動いている感じる。スライドをみているよう。くるっとまわって、また戻るような。でも、少し違うような反復。そう、僕が求めてるのはこのリズムでありメジャーなのかなと思った。そして、可愛らしくとも思える「強度なポップ」があるのはとても大事なことだと思う。

アートのいいこところは、受け手が主体になれるところだと思う。僕は笠見康大の作品を見て、自分の日常について、モヤモヤしていた部分が無くなったとかけば嘘だけど、モヤモヤと一緒に昨日と明日を生きていこうと心の準備ができた。だから、アートは好き。今日もバッグにメジャーを入れよう。2つね。

笠見康大 / Yesterday and Today
2020.05.23–06.13 / 13:00-19:00 / 休館日 日・月・祝
入場無料
CAI02(中央区大通西5丁目 昭和ビルB2F)

Text by
石 川 伸 一 (NUMERO DEUX) メディア・プランナー
twitter.com/numeroo https://www.facebook.com/shinichi.ishikawa
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